ようやく終わった浴室改修と教室

 遅ればせながら明けましておめでとうございます。リノベーション作業や仕事に夢中で塾のHPをほったらかしにして3ヶ月近くが経ってしまいました。塾のURLは今年から「tatsu.blog」から新しく「kumiyama.school」と塾らしく変わりました。フォローされている人は問題なく見ることができるかもしれませんが、名刺などはまた全部変更しないといけません。

 40年前の典型的なタイルの浴室を、1ヶ月と10日程度かけて改修しました。中のモルタルやコンクリートブロックを全て破壊して既製品を設置すれば頭を使わずにできたのでしょうが、今回は湯舟とその周りをハンマードリルで斫った程度に抑え、それ以外は原型を使っての改修となりました。ゆえに40年で出た「ズレ」(もしくは元からズレていたのか)を一つ一つミリ単位で測りながら、壁や床、天井を仕上げていくところが一番苦労しました。

 特に浴室は水回りなので「繊細なタッチ」で作業に取り掛からないと必ず後で後悔することになります。なので計測にかけた時間はかなり多くなりました。逆に初めに潰す作業や湯舟を入れ替える作業は極めて簡単で、もうほとんどできたかのように見える、その地点からの微調整こそが一番時間のかかるところです。プロは逆にこんな非生産的な改修はしないので、あながち「時間が掛かった」わけでもないのかもしれません。

 今回でハンマードリル(振動ドリル)の使用方は体得したので、これまたコンクリート系の改修に幅が広がっていきそうです。塾の顔であるはずの正面玄関は殆ど手がつけられておらず、傾いた門構えも近い将来すべて破壊して新しく一新したいものです。できることが日に日に増えていく一方で、ああしたいこうしたいが洪水の如く氾濫し、結局腕を組んで唸っている時間が多くなってしまうのは悪い癖です。

 教室スペースのスピーカーは、吊り下げで固定していたKENWOODのLS-SG7でしたが、やはりスケールの違いには勝てず王道のYAMAHA NS-1000Mに変更しました。まさか1本30kgのこれを吊るわけにもいかず、地面に共振防止策を講じて設置。カッチカチのオークの30mm材に5mm鉄板とインシュレーターの三段重ね。

GT-750 YAMAHA
GT-750 YAMAHA

 またターンテーブルもONKYOのCP-1050から、1000Mに合わせて往年のYAMAHAのGT-750に変更。上のモデルのGT-1000を以前所有していましたが、なんせ重い&デカい。GTシリーズでは一番コンパクトと言っても奥行きもあるし重さも15kgあります。ギリギリのサイズでしょうか。本当はLINNのLP12のサイズ感のThorensのThorens TD-150 mk2を狙っていたのですがご縁無く、昭和ゴリゴリのセットアップとなってしまいました。Thorensは塾のテイストにきっとぴったりなので、いつか手に入れられるといいのですが・・・。

TRIO KT-7007, PMA-S10
TRIO KT-7007, PMA-S10

 最後に意外にも良かったTRIOのKT-7007。チューナーはオプショナルについているものしか聞いたことが無かったですが、さすがこんなデッカイ箱がチューナー専用なだけあって非常に高音質。さらに保存状態が奇跡的に良いもので50年も前のものとは思えない程ピッカピカで、元箱の状態も極めて良かった。今のアキュフェーズの如く光るメーターがまた良い。

 下のDENONのPMA-S10はこれまた買い戻しの品。というのもSシリーズの最高峰であるS1を丹波に在住時にとうとう手に入れて、聴いてみたところなんだか「S10の方がいいんじゃないか」と感じたのです。あれまた鉄の塊で30kg近くあるもので、運ぶのにいつも一苦労したのです。そもそも奥行きが半端ないので自作のテーブルに乗るわけもなく。

DENON PMA-S1

 上からコンクリートブロックを投げつけても中が損傷することはないでしょう。ただ、「肝心の音」がなんだかやっぱりS10の方が音場も広いしDENON特有の低音のゴリゴリ感がはっきりでているので、やっぱりシリーズ物は初期が一番良しの法則がここでは言えるのかもしれません。ちなみに初期であるS10は唯一底が全面銅で作られています。

 最後にようやく教室の上部にレコードのディスプレイができました。たった15分でできる施工を数ヶ月も眺めるだけでやっていませんでした。目と耳の両方で楽しめるジャケット。並んでいるだけで生活と仕事が豊かになります。

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