久々の更新は、左手の人差し指が不自由なままキーボードを叩く。毎年猛暑の夏の最中に恒例となった自宅リノベーションで、初めて丸ノコによる不注意事故を起こした。桧の板を切断中に丸ノコを一度止め、再度起動した際に角度が微妙にズレたままスタートしたらしく、強いキックバック現象を起こした。後ろに跳ね飛んだ丸ノコはそのまま左後ろにあった左手の人差し指に一直線に猛進し、爪と指の甲へと食い込んだ。 激痛が走った。瞬時に息が止まり、思考する前に食い込んだ刃を引き抜き、手袋を慌てて外す。傷ついた指からは、まだ直後で出血はないが、わりと深い傷であることは理解できた。手が震える。そのまま一直線に洗面所まで行き、勢いよく流れ出る血を水で洗い流す。止血法は心得ている。ティッシュでグルグル巻きにしたのちに右手で強く握りしめる。高い位置に出血箇所を持っていく。保冷剤を左手に握る。これによって5、6分で粗方の止血は完了した。この時点でシャレにならない重症でないことは分かった。
丸3年程の付き合いになるRYOBIの丸ノコ。使い慣れたあのチップソーの刃が己の指に食い込んだショックが、実際のケガよりも心を動揺させた。キックバック現象なら何度も経験していたし、その際の力の入れ方や逃がし方は心得ていたつもりだったが、やはりこういうことは起きる。あの角度であれば指が吹っ飛ぶことはなかったかもしれない。だが確実に傷跡が残る深い傷を負った。こういう類の傷は神経を断絶していることもあるので指のある個所の感覚がなくなることもよくある。
煩わしいコードがないコードレスタイプ、最新のHIKOKIの丸ノコは2、3万円で「キックバック現象軽減」「サイレントモード」なども搭載されており安全で、剛性や精度も断然に良い。4,980円で購入したあのRYOBIの安物からは卒業するタイミングなのかもしれない。同時にいくら最新の高性能なものを手に入れても、今回の事故は完全なる気の緩みから起きたもので、買えば終いではない。この機会を「言い訳」に欲しかった新しい丸ノコを購入するか否か、未だに検討中である。
それにしても人差し指と言えばタイピングにかなりの役を担っていると思いきや、何も考えずとも普段と同じスピードでタイプできていることに驚く。
明日からケガを理由に作業を止めるわけにはいかない。指をかばいつつ内装リノベーションは続く。ただ直近で重いものを運ぶことは無理だろう。タイピングのような繊細なタッチの作業は出来ても、重い石膏ボードや柱を運ぶときに指一本使えないと言うのが意外と致命的なのである。不意に力を入れてしまったりすれば確実に傷口が開く。
それにしても全く更新しないこのブログを、なぜ指が不自由になった当日に更新する気になったのか、何度自問してもその理由が分からないのである。